池内紀 選 花田清輝の3冊

毎日新聞の書評欄の「今週の本棚・この人この3冊」で、池内紀・選 花田清輝が取り上げられていました。

先週から芥川賞直木賞講談社ノンフィクション賞開高健ノンフィクション賞と各賞の受賞者が発表になっています。そうした中に紛れて、「この人この3冊」を見落としていました。

今週(先週)取り上げられていたのは花田清輝さんの次の3冊です。

3冊のうち2冊が品切れとは残念です。 そこで古本を探すことになるわけです。それに先立ち、まず『復興期の精神』をでしょうか。

5月に谷川雁さんの著作集『谷川雁セレクション』Ⅰ・Ⅱが出版されました。それに先立ち河出書房新社のムック『谷川雁』も刊行されています。朝日新聞の「活字の海で」では「よみがえる思想家・谷川雁」として紹介されていました。

谷川雁さんの再評価が高まりつつあります。そうであれば、花田清輝さんの見直しも行われていいように思います。同時代を生きた思想家として、いまこの時代との接点があるのかどうか。

谷川雁さんの詩文集が講談社文芸文庫として、今秋に出る予定だといいます。同時に花田さんの品切れの2冊も再刷してもらいたいと思います。

復興期の精神 (講談社文芸文庫)    七;錯乱の論理;二つの世界 (講談社文芸文庫)    室町小説集 (講談社文芸文庫)