中上健次と古書 善行堂

今日は曇り、都議選あり。午後投票に行き、久しぶりに図書館へ。このところ、欲しいと思った本を書店で買っているので、図書館を利用することも少なくなっています。それにしても相変わらず込み合っていました。

借りたい本を何冊かピックアップしましたが、最終的に高山文彦著『エレクトラ』(文藝春秋)を借りました。これは中上健次さんの生涯を書いたもので、発売当時話題になった本です。

読み出すと、どんどん引き込まれ、読み進んでしまいました。まだ読み終わってはいませんが、ページを追うごとにいままで知らなかった中上さんの真実が解き明かされていきます。

次に図書館から新宿に出ました。デパートもショップもかなりの賑わいでした。ボーナスが支給されたせいでしょうか、商品の入った袋を持っている人がいつもより多かったような気がします。

私も今日は本よりも靴を買おうと思っていましたので、デパートや専門店を見て廻りました。自分の気に入ったものがなく、何度も履きなおしてどうにか一足、いや思い切って二足買いました。

家に帰りブログを見ますと、7月にオープンした「古書 善行堂」の山本さんのブログ「古本ソムリエの日記」にいいことが書いてありました。

<本を読むこと、本を見つけること、本をもつこと、の喜びをたくさんの人に伝えたい。まあ、30年ぐらい溜め込んだ本たちを、解き放してやろう。> (7/12)

<かなり売れています。いつまで続くか心配ですが今のところ順調です。いい本を安くすれば本好きの人は買ってくださる、そう思います。> (7/11

山本さんの日記を見ると、オープンしてからお店は好調のようです。売れているので、在庫が少なくなり、追加を考えなければならないとはうれしい悲鳴です。

7/12の言葉は本当に本好きに人だけでなく、本の喜びを知らない人たちに本の愉しさを知ってもらいたいという、書店・古本屋さんの真意です。

また7/11の言葉のように、<いい本を安くすれば本好きの人は買ってくださる>と信じないとやっていけない商売でもあります。

「古書 善行堂」のこれからの活躍を期待したいと思います。

エレクトラ―中上健次の生涯