「現代詩手帖」創刊50周年
今日の日経新聞の夕刊の文化欄に「現代詩手帖」創刊50周年の記事が掲載されていました。そのリード文は次のように記されていました。
<創刊50周年を迎えた詩誌「現代詩手帖」の記念誌阿賀20日、東京都内で開かれた。「これからの詩はどうなる」というテーマの下、日本を代表する詩人たちが一堂に会した。>
掲載してあった詩人たちの名前だけを列挙すると次の通りとなります。
吉本隆明(84)、辻井喬(82)、谷川俊太郎(77)、吉増剛造(70)、その他、和合亮一(40)、北川透(73)、稲川方人(60)、松浦寿輝(55)、荒川洋治(60)、城戸朱理(50)
この記事の記載してある(年齢)が妙に気になりました。こう並べてみると、何とも高齢者が多くなったことに驚きました。われわれも年齢を重ねているわけですが、それにしてもという感慨を持ちました。
上記の方々が現代詩を支えてきたことは認めますが、これからの現代詩を考える場合に、若い人たちを抜きにしては考えられません。
坪内さんが『文庫本玉手箱』(文藝春秋)で書いていますが、「精神のリレー」も大事なのですが、「感性のリレー」も必要ということに同感です。
上記に挙げた人たちは次の世代の詩人たちに何をバトンタッチしようとしているのでしょうか。
各自のコメント中で、とりわけ印象深かったのは松浦寿輝(55)の言葉です。松浦さんがこういうことを言うのだろうかと思いましたが ・・・・・ 。
<熱さが大事。自分の作品にかける凝縮された気概、意志の強さが重要です。若い人も熱さを維持して欲しい。>
こうした思いはいつの時代にも必ずあるものです。