永江朗「セゾンの人びと」

雨に続いています。梅雨入り? そう思ってしまうような一日です。なんとなくダラダラと雨が降り続いています。5月も終わり、来週はもう6月になります。いつも気づかぬうちに時が過ぎていきます。

今日は昨日Jでもらった『1冊の本』6月号(朝日新聞出版)を読んでいました。このPR誌は原研哉+及川仁さんがADですので、外見もシンプルで素晴しく、内容も充実しています。

その中で、これはオススメの連載がありましたので紹介します。それは永江朗さんの「セゾンの人びと」です。今回は「中村文孝 リブロのこと(下)」で、セゾン文化の担い手だった人たちを取り上げています。

例えば。

<・・・・・リブロ以前の書店の棚は「年表」だった。それに対してリブロの棚は「海図(チャート)」である。たとえば、思想・哲学の棚であれば、その前に立つと、いま・なにが問題になっていて、それが過去どんなことと関連しているのかが一目瞭然なのである。リブロ以前の棚を「モダン」とするなら、リブロの棚は「ポスト・モダン」だった。>

久しぶりにバックナンバーを読みたくなりました。毎月この連載を読みたくなりました。まだ単行本になるのは先ですが、まとめて通読したい。そんな永江さんの「セゾンの人びと」です。

永江朗さんの最新刊を調べました。昨年の5月に『聞き上手は一日にしてならず』(新潮文庫)が出ています。それ以降なし? この連載のためかと推測します。そうであれば、なおさら期待が高まります。

暮らしの雑記帖―狭くて楽しい家の中