カバーデザインのこと

見た目も大事なのです。本も同様。カバーデザインはその本の著者、内容、イメージに合っていないと、どうも買う気が起きません。それだけ気をつかう必要があります。

例えば、このブログでも触れましたが、角川文庫の寺山修司さんの本は林静一さんのデザインであれ、鈴木成一デザイン室であれ、どうもしっくりこないのです。

同じ鈴木成一さんのデザインであるなら、河出文庫寺山修司コレクションのデザインを薦めたい。カバー装幀 鈴木成一、フォーマット 粟津潔という河出の方がいかにもらしいと思います。

どうも角川のカバーは時に驚きを超えます。良し悪しは個人の見解ですが、やはり見た目も大事と言っておけばいいのでしょうか。

相応しくない実例をひとつ。右が角川文庫。今風でいいのかもしれませんが。


墨東綺譚 (岩波文庫)    墨東綺譚   墨東綺譚 (角川文庫)



カバーデザインとして統一されていて、いいと思う例もひとつ。故池田晶子さんの最新刊です。


死とは何か さて死んだのは誰なのか   私とは何か さて死んだのは誰なのか   魂とは何か (さて死んだのは誰なのか)