「エスクァイア」日本版休刊

仲俣暁生さんの2/22「海難記」で、「エスクァイア」日本版が休刊することを知りました。このところ雑誌の休刊が続いています。仲俣さんのブログによると、昨年から7誌が休刊になっているといいます。

そうですね。昨年の「プレイボーイ」日本版を含めると、そのくらいになるのでしょうか。それにしても、雑誌というもの自体がもう必要のないものになってしまっていると思います。

以前にもこの件でブログ記事を書いたことがありますが、自分自身を振り返ってみても、最近雑誌を購入したかどうか。それを考えればわかるはずです。それだけ気になる雑誌はなくなっているのです。

私の場合は今年に入って購入した雑誌は「大阪人」の3月号だけです。これはご承知の通り、特集が「続々 古本愛」であったから購入したので、そうでなければ購入していません。

これが現実です。

さらに仲俣さんは次のように書いています。

<この件については短いコメントに止める。1)休刊する雑誌は「本の特集」「雑誌の特集」といった自己言及ネタをやりがち。その手の特集をした時点で雑誌の先は長くない。2)海外雑誌の「日本版」という、低部数・広告依存度大のビジネスモデルは、一部の高級ファッション誌をのぞき、もはや通用しない。>

そして<「アメリカの雑誌の日本版をありがたがる」という舶来信仰は、『プレイボーイ日本版』の休刊を契機に、いいかげんに終わりにしていい。>とは同感です。「もうそろそろ」でなく、「いいかげんに」なのです。

メディアもその時代ごとに役割があります。その役割を終えたメディアは新しいメディアにその位置を譲らざるを得ません。それが無くなったからといって情報が伝わらないわけではありません。

それ以外の雑誌は現状のままですので、雑誌が完全に役割を終えたわけではありません。まだ必要な雑誌は残っています。しかし、近い将来を考えると、雑誌というメディアが必要なのかどうか。その問いは残ります。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 02月号 [雑誌]エスクァイア」日本版 2009年 02月号