朝日新聞の「秋の読書特集」

朝日新聞が「秋の読書特集」を掲載していました。その新聞を探そうとしましたが、見つからず。どうに行ったのか? 1週間ごと整理をしているので、無い訳がないと、再度探しましたが、やはり見つからず。

そこで、ネットへ。朝日新聞asahi.comを見ると、「秋の読書特集」が掲載されていました。その特集をひと通り読みました。

この特集は池澤夏樹さん編集の『世界文学全集』の話、各編者に各々のテーマで架空の全集を組んでもらおうという企画です。詳細はasahi.comの「秋の読書特集」を参照下さい。

これを読んで、何といっても、池澤さんが編集した「世界文学全集」の内容が面白かった。世界の文学から選択した作品名と訳者名だけ見ていても、様々なことが想像でき、本を読む前のあの愉しさを味わいました。

各自の架空全集はというと、全般これはという本を見つけることができませんでした。しかし、テーマごと編者の好みがわかり、読ませる特集でした。

例えば「食」をテーマにした嵐山光三郎さんの架空全集を見ていると、○という本もありましたが、△の本もあり、それはそれで愉しく読みました。

嵐山さんが取り上げている本はほぼ持っていましたので、いつの間に集めたのかと考えてみても思い当たりません。「本は関心に集う」といいますが、おそらくそうなのでしょう。

さて池澤さんの『世界文学全集』に話を戻して、この全集は1期・2期と併せると、なんと24巻になります。2期は来年1月からの刊行となります。しかし全巻通読できるのかどうか。*1

正しい全集の読み方はありません。気に入った本から読んでいけばいいのですが、ではどれから?

池澤夏樹編集 世界文学全集

<第1期>

オン・ザ・ロード (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1)


<第2期>(09年1月刊行開始予定)

*1: そこで思いついたのは発売月に一冊ずつ読んでいけば、2年間で読み終えるということ。改めて言う必要もないのですが、これも一つの読み方でしょう。
最近、このように1年単位で何かするということが少なくなってきています。時間の単位は秒、分、時、日、月、年ですが、一般的には週単位の行動が基本になっています。現実の変化に対応するため、月、年単位で物事を考え行動することができません。
われわれはそれだけ慌ただしい忙しない時間を生きています。もっとゆっくりとした時間の見方・考え方が出来ないものか。この問題の解法が見つからないのが現状です。