月刊誌 冬の時代

9/13の朝日新聞朝刊に「月刊誌 冬の時代」という記事が掲載されていました。内容は月刊誌の相次ぐ休刊の経緯と雑誌の今後についてです。

「月刊現代」の高橋明男編集長と「ロードショー」の藤井真也編集長が休刊についてのインタビューに答えています。その中で、「ロードショー」の藤井編集長が次のように語っています。

<・・・・・ 活字離れと言われますが、若い人でもすごく本を読む人がいるし、携帯小説もある。ただ、若い世代は情報にお金をかける必要がないと思っている。興味があっても立ち読みで済ませる。女性誌は付録が豪華な時だけ買う。100万部雑誌のような大きなビジネスは難しい。市場は細分化していますから。>

気になったのが、<若い世代は情報にお金をかける必要がないと思っている>です。これは大事な指摘だと思います。

インターネットが普及・拡大している中で、わからなければ本を見ろ、辞書を引け、という時代ではなく、わかれなければネットで検索の時代です。

雑誌が不調といいつつ、「R25」は駅頭ですぐなくなっています。ご承知の通り、「R25」はフリーペーパーです。無料だから、なくなるのです。

フリーペーパーも情報0円の時代を象徴しています。すでに情報価値があるものならば、まずは無料で仕入れることが常態になりつつあります。

そういう状況のなかで、雑誌代を払うだけの興味あるテーマを取り上げているか、特集を組んでいるか。またそれは代替媒体以上の情報を提供できるかどうか、情報に新しい価値を付加できるかどうか、がポイントです。

ともあれ、情報量過多、情報代ゼロの時代です。どう情報の価値を高めるのか。むずかしい時代です。

月刊 現代 2008年 09月号 [雑誌]     ROADSHOW (ロードショー) 2008年 10月号 [雑誌]