下鴨納涼古本まつりへ

先のブログで、下鴨納涼古本まつりのことを書きました。実際に行けるかどうか未定でしたが、予定を調整し、今朝京都行きの新幹線に乗りました。この古本まつりは10:00スタートでしたので、それに間に合うようにと思ったのですが、ムリでした。


会場に着いたのが11:00ぐらい。今回初めてですので、会場の配置も分からず、まずは一巡しました。まだ人がそれほど多くはありませんでした。会場めぐりの途中で、うちわをもらい、扇ぎながら、まずは100円均一コーナーへ。

オープン前に行かないと、やはり100円均一からいい本を抜くのは難しい。その鉄則を守れず、もうすでに時遅しでした。そのコーナーはかなり本が乱れ、先取りされた感あり。この1時間、これが大きな差を生みます。*1

徐々に陽射しが木々の間から射し、気温が上がってきました。汗が流れ、タオルで拭き、うちわで扇ぎ、書店めぐりをしました。京都の古本屋を中心に、かなりの冊数が出品されていました。

烏丸経済新聞によると、

<同イベントは、「書物文化の向上と地域の文化発展に役立てれば」という意図から開催。京都、大阪、奈良、岡山の古書店など35店舗が参加し、80万冊以上の書籍を展示即売する。>

といいます。

均一本の後は、右の書店から見て行きました。書店によっては2冊500円、3冊500円の単行本から、文庫・新書は1冊100円、8冊(10冊)500円などの特別コーナーを設けていました。ここが狙い目です。

各書店を見終わり、ビールを買い、一服。すでに6冊購入し、その品定めをしました。至福の時。一冊ずつ眺め、いろいろ思い巡らせながら、自然に頷いてしまいました。

休憩後もまた書店めぐりを続けました。

汗がどんどん流れ、気温も上がっているようで、できるだけ陽射しを避けて、棚を見て廻りました。やはりいい本はそれなりの値段が付いていました。これは当然なのですが、それでも安くていい本を探しました。

また買い続け、10冊をはるかに超えてしまいました。あまり買いすぎると、持ち帰れなくなるので、これくらいで諦めました。この後も、まだ行くべき書店があり、会場を後にしました。

次に向かったのが、恵文社一乗寺店。この書店もHPで見る限り、いい書店なので、今回は必ず立ち寄ろうと思っていました。会場から京阪 出町柳駅へ、そこから叡山電鉄一乗寺駅で下車、書店まで徒歩5分もかかりませんでした。


同店に入ると、店内が少し薄暗い感じがしましたが、その品揃えと陳列が素晴しい! なんとも参った! やはりいい書店はあるものです。本以外にも雑貨やアートギャラリーもあり、本以外でも大いに愉しめます。

特に本の品揃えと陳列には大いに刺激されました! ぜひ機会がありましたら、ご覧下さい。また雑貨も趣味がいいというか、洗練されているというか、見ているだけでも愉しめます。

そこからさらにもう1店へ。出町柳駅に戻り、どう行くか迷ってしまい、タクシーに乗り、ガケ書房へ。ここもまた確かにユニークな書店です。ここの品揃えも、棚づくりも大いに参考になりました。


恵文社一乗寺店に比べると、雑貨関係はわずかですが、音楽CD等が多かったように思いました。また、一箱古本市が常時行われている? 山本善行さんの棚もありました。ここは棚貸しをしてくれるようです。(当店もチャレンジしてみますか)

見終わると、もう夕方。バスで京都駅に向かい、東京に戻りました。古本まつりはそれなりに収穫ありでしたが、それ以上に2つの書店はいろいろな意味で触発されました。

そういえば、古本まつりのある店主がこんなふうに言っていました。

<こんな暑い中、古本市に来るお客さんこそ、本当に本が好きな、いいお客さんだ>

この下鴨納涼古本まつりは8月11日(月)〜16日(土)まで下鴨神社糺の森にて開催されています。


*1:古本まつりのオープンの状況は「daily-sumus」の林さんが次のように伝えています。やはりスゴイ。
<十時、いっせいにブルーシートがはがされるやいなや、古本に飛びつくおやじたち。木陰からドドドドと飛び出して来たその数およそ百五十人か、それ以上。こちらは遠巻きに怖々手を出すていどだったけれども、まずまずの本が買えた。手応えはいい。>