高田文夫さんは高田保さんの甥

「空想書店 書肆紅屋」の7/18「ブックオフの半額セール」の藤原龍一郎さんのコメントに対して、次のように書いてありました。

<あの高田文夫さんが、高田保の甥にあたるとは存じませんでした。やはり人を楽しませるような血が流れているものだと思いました。>

そうでしたか。

高田保さんの『第一ブラリひょうたん』(創元文庫)を取り出して、読み出しました。積年のヤケ・シミのある文庫ですが、まだ読むことができます。

解説の廣津和郎さんは次のように、この本の面白さを語っています。

<或日、東京日日新聞を偶然手にして「ブラリひょうたん」を読んで私は吃驚した。とても面白い。いや、単に面白いと云ったのでは足りない。才氣があり、深みがある。才氣は昔からあったが、高田保にこんな深みがあったのかと思って、私は眼を瞠った。翌日の新聞を求め又讀んだ。益々魅力がある。そこで私は東京日日新聞の月極めの讀者になった。>

これはそんな本です。