神保町を駆け足で

前に「人も歩けば、古本に当たる」と書いたことがあります。神保町を歩くと、このことを実感します。確かにアタリもハズレもあるのですが、最近はアタリが多い!?

古本屋めぐりは一種のギャンブル? ギャンブルにしては金額面では不適切です。ギャンブルというより、どちらかというとゲームに近いと言えます。

そのゲームにどう勝つか。日々ブックハンターは鵜の目鷹の目で古本屋の本を見ています。

今日は時間がなく、神保町を駆け足で通り過ぎました。それでも2冊を拾いました。これが神保町のいいところです。最近は地価が安く、新しい古本屋が増えているそうです。

古本屋が増えるのは歓迎なのですが、そう簡単に儲かる仕事ではありません。儲かる/儲からないははその人の、本を見る眼力にかかっています。

今日ブログめぐりをしていると、「知ったかぶり週報」の「今日はデジタル系の話を中心に」で、勝間和代さんの「出版界に未来はあるか」を取り上げていました。

勝間さんは、出版業界の成長が止まった理由を(1)インターネットの出現、(2)人口動態の変化、特に少子化であるといい、次の4つの戦略を提言しています。

(1)ネットと融合した書籍の販売
(2)電子書籍の推進
(3)リアル書店での、目利き力・在庫管理力の強化
(4)文化の担い手としての新しい連携の導入

本を見る眼力=「目利き力」だけでなく、こうした点も検討する必要があります。詳細はこちらをご覧下さい。

走りながらの拾い物

身体の零度―何が近代を成立させたか (講談社選書メチエ)     最相葉月のさいとび

*1:<さいとびとは、並、上、特上、そのさらに上をいく、メニューにないメニューという意味だそうです。実はお好み焼きの名前です> また、この本の装幀は吉田篤弘吉田浩美さんが担当しています。