川本恵子さんのこと

6/18川本恵子さんが亡くなったことを新聞で知りました。あの川本三郎さんの、ともう一度確認するために、新聞を見ました。

ブログめぐりをして、川本恵子さんのことを取り上げていたのは6/18「okatakeの日記」の「ベストを尽くせ」でした。それは次のような内容でした。

<今朝、朝刊で川本三郎さんの夫人で、ファッション評論家の川本恵子さんが、食道がんで死去の報を知る。57歳だった。恵子さんにはお目にかかったことはないが、川本さんにお電話した時、2度ほど、恵子さんが出られたことがあり、声は聞いている。また、「太陽」の骨董特集に、カラーで恵子さんが登場しているので、顔はわかっている。非常に美しい方だった。川本夫妻に子どもはなく、猫を飼っていた。どれだけ川本さんが力を落とされたことだろうか。冥福をお祈りする。>

その日、キネ旬の人から当店に電話がありました。要件は川本三郎さんが恵子さんの『ファッション主義』(ちくまぶっくす)を探していており、担当者が当店のHPでその本を見つけ、至急購入したいというものでした。

予想外の注文に驚きました。本来自著は何冊か持っているはずだと思うのですが、おそらく何らかの事情でなくなったのか? 在庫確認をした上で、連絡することにしました。

自宅で本を確認し、良品であったのでひと安心。キネ旬の人に明日渡せることを連絡しました。

本のカバーに川本恵子さんの写真と略歴が掲載されていました。その写真を見ると本当に「美しい方」でした。最愛の人を亡くした川本さんの落胆は深いと思いました。

翌日御茶ノ水で、キネ旬の人に会いました。川本三郎さんの読者のひとりとして、恵子さんのご冥福を祈り、その本を進呈させていただきました。*1

合掌。

*1:本を介して人から人へ。今回のようなこともあるので、本って不思議です。人がなにかに出会うとはどういうことなのでしょう。必然か偶然か。いずれにしても、予想を超える、あるいは予想に反することがあるからこそ出会いは楽しい。