本の世界は広い

今日は朝から小雨、雨、雷。夜、落雷による信号機故障で、電車が遅れ。そんな一日。梅雨なので、雨は仕方がない、としても湿気が高いと、イヤな一日になってしまいます。

今日は都築響一さんの『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(晶文社)を読んでいました。都築さんは写真を中心に活動していますが、もともとは「ポパイ」「ブルータス」の編集を経て、さまざまな本の編集を手がけています。

この本を読んでいると、「だれも買わない本」でも面白い本が数多くあることがわかります。例えば、浅川マキ著『こんな風に過ぎて行くのなら』(石風社)。浅川さんがエッセイを出していたとは知りませんでした。

都築さんは「だれも買わない本」だからこそ取り上げています。そういう視点があってもいいのですが、「だれも買わない本」を買っていたら際限なくなります。すべての本を見たい読みたいのですが、それにしては一生が短すぎます。

ならば、「だれもが買う本」と「だれもが買わない本」の間で、「自分だけの一冊」を見つけ読むこと必要になります。そんなことを考えながら、都築さんの本を読み続けています。それにしても、本の世界は広い。

だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ