住むなら荻窪

今日はGWに向けて、本の整理をしました。ひとつの本の山を崩し、要不要の仕分けをしました。その中に穂村弘さんの『現実入門』がありました。付箋を見ると「荻窪?」とメモしてあり、次のように書いてありました。

<私は散歩が好きで、暇さえあれば東京中の色々な場所をふらふらと歩き回っている。会社が終わってからになることが多いので時間帯は殆ど夜だ。

(中略)

無数の散歩体験の結果、住むなら花荻窪がいいと以前から思っていた。ここには夜中までやってる古本屋が沢山ある。夜の十時から古本屋に行きたくなって、五件以上回れる街は他にない>p217

さて、この花荻窪とはどこなのか。疑問になり、ネット検索をしました。ことばと地図の両方で検索しましたが、不明でした。「花荻窪」はどこ? (ご承知の方がいましたら、お知らせ下さい) あるいは「花の荻窪」か?

定かではないのですが、住むなら荻窪です。西荻も隣りですし、穂村さんが言うように夜の古本屋もあるそうです。しかしこの五軒の古本屋とはどこなのか。また知りたくなります。

夜の散歩をし、古本屋に立ち寄り、いい本を買い、珈琲店で読み、家に帰る。まさに荻窪での、本好きの理想の生活。もしそうしている人がいたら、嫉妬と羨望の眼差しで見られることでしょう。

そうした街がもうひとつあります。それは毎年一箱古本市が行われている谷根千です。谷中・根津・千駄木。ここも住んでみたい街です。

現実入門
 
現実の中で生きられない人間も、
だからといって死んでしまうわけではない。
現実とはずれた時空間で、
ずれたまま生きていくのだ。