万引き、驚くべき事実

今日「本よみうり堂」を読んでいて、驚くべき事実を知りました。それは本の万引き。その被害が何と40億円といいます。これは凄い数字です。私もこの事実を今回の調査で知りました。

紀伊国屋書店三省堂書店有隣堂など大手書店14社の万引きによる年間被害額が約40億円と試算されることが、出版社や書店などでつくる日本出版インフラセンター(東京・新宿区)の調べで分かった>

この数字は「年間総売り上げ2909億円の1.4%にあたる」といいます。それにしても不心得者がいるものです。なぜという疑問を持ちますが、それ以前に唖然とします。何を考えて、万引きをするのでしょう。本当に本が好きなら、それはできないと思います。

しかし、これが事実です。作者や読者の気持も無視し、書店の事情も理解しない、万引きが増えることを許すことはできません。また、万引きした子供をかばう親も信じることができません。(詳細はこの記事をご覧下さい)

<日本出版インフラセンターによると、全国の書店数は減少傾向にあり、2001年から07年までの7年間で約4000店舗減っている。このなかには万引きが原因となった「万引き倒産」もあるとみられ、対策が緊急の課題となっている>

また、4/25「日経MJ(流通新聞)メールマガジン」の「編集長のコラム」の『値上げの春に思う』には、次のように書いてありました。

<さきごろ発表になった商業統計によると、日本の商店数は3年間で10万店減ったそうです。景気が回復していた時期ですらそうなのですから、これからの厳しい経営環境のなか、商店の経営は一段と厳しさを増すでしょう>

こうした厳しい状況の中に、この万引きの現実があります。