朝刊の読書欄から

[1] 今日の日本経済新聞の読書欄に「一箱古本市」のことが掲載されていました。それをブログに書こうと思ったら、すでに神保町のオタさんがこの件に触れていました。日曜日の朝刊は本の情報に溢れています。

[2] 毎日新聞の朝刊に「今週の本棚・この人この3冊:藤本和子柴田元幸・選」が載っていました。今回は柴田さんが選ぶ、藤本和子さんの3冊です。ここで、柴田さんは藤本さんの存在と訳文を高く評価しています。

<現在、英米文学を翻訳している人たちに、直接的・間接的にもっとも大きな影響を与えた翻訳者といえば、間違いなく藤本和子だろう。村上春樹岸本佐知子の訳文も、ひょっとしたら彼らの創作の文章すらも、かりに藤本和子が現われなかったら、いくぶん(たぶん悪い方に)違ったものになっていただろう>

最近は翻訳家 鴻巣友季子さんに注目していますが、柴田さんがここまで書くのですから、藤本さんの訳文は画期的であったのでしょう。そしてその影響力は相当なものであったにちがいありません。

柴田さんのおすすめの、藤本和子訳の3冊は次の通りです。

リチャード・ブローティガン


[3] 朝日新聞の朝刊に「・・・・・は終わらない!」シリーズを掲載しています。初回は竹中労さんだったと記憶していますが、少々自信がありません。今回は植草甚一さんです。今年は植草さんの生誕100周年だそうです。

植草さんには本当に根強い人気があります。いまでも、植草ファンが多数いて、著書も読み継がれています。植草甚一のなにがいいのか。

あの自適悠々の自由人の植草さんがいい。その生活からスタイルまで、あくまでも自分流を貫き、「植草スタイル」を確立、飄々と生き、飄々と死んでいった、その生き方がいい。

今年8月に植草甚一さんの生誕100周年記念本晶文社から出版されるといいます。どんな内容になるのでしょう。この記事の下には津野海太郎さんのコメントもあり、植草さんの新しいスタイルと古い精神について触れていました。

植草甚一スタイル (コロナ・ブックス (118))
【4月27日(日) 一箱古本市 Gallery Jin+Classicoに出店!】
詳細についてはこちらをご覧下さい。