古本に線引本あり

海野弘さんの『ヨーロッパの誘惑』(丸善ライブラリー)と坂崎重盛さんの『東京読書』(晶文社)を併読していましたが、先に海野さんの新書を読了しました。この新書は何気に手にしたもの。天地、小口等汚れなし。

これはロンドンとパリを中心に、世紀末と1920年代のタイムトラベルした海野さんのヨーロッパ旅行記です。ガイドは最上、解説も広く深く、ヨーロッパの魅力を語っています。

パリには行きましたが、ロンドンにはまだ行ったことがありません。パリの街角は何となく思い出せますが、ロンドンの街角は想像すらできません。百聞は一見に如かず。ロンドンも機会があれば、行ってみたい。

それよりなにより、古本には線引本があります。この新書を気持ちよく読んでいましたが、新書半ばで、線引きを発見。一つ目は名前に薄く波線が、二つ目は3行にサイドラインがありました。

これは古本の宿命です。仕方がないとは思いますが、いい本だったのに、と思ってしまいます。この点が新刊と違うところで、店頭特価本は線引きの可能性もあり。買う場合はそれをきちんと見切ることが大事です。

残念無念。