重松清『スポーツを「読む」』

昨日はブログを途中まで書き、そのまま寝てしまいました。こうしたこともあるのです。そして昨日、疲れと眠気には敵わないものだと、実感しました。とりわけ、冬の寒さは眠気を誘います。

昨日書こうとしたのは、先日買った重松清さんの新書『スポーツを「読む」』(集英社新書)のことです。携帯本として購入したのですが、重松さんはさすがです。どんどん読ませます。やはりうまい。*1

重松さんの対象範囲がなんといっても広い。さらに、この新書を読むと、広いだけでなく適度な深さがあると思います。それが程よいのです。よく読み、よく書き、といったところでしょうか。

(ここまでは昨夜書いたことです。が、ここでダウン。情けない、でもこれが現実。否定しようもありません。が、この新書は一読に値します。特にスポーツ好きの人であれば)

この新書の内容は歴代のスポーツライターの紹介と分析しています。その文章は流れるようでいて流れず。止まるようで止まらず。逸れるようで逸れず。それはかなり適確で、明快なのです。

これを読みながら、自分の少年時代を思い返しています。あの時のスポーツ少年もそれになりにいい歳になりました。

(今日はダウンせずに書けました)

スポーツを「読む」―記憶に残るノンフィクション文章読本 (集英社新書)

*1:本文の中で、開高健さんを取り上げていますが、その内容は他のスポーツライターの紹介よりも思い入れが強く、開高健小論と言ってもいい内容になっています。なぜ開高健さんは釣りというスポーツをやったのか? 重松さんが推理しています。開高健さんに興味のある方はぜひ一読を。