朝刊の読書欄より

日曜日の朝、いつものように新聞の書評欄に目を通しました。

朝日新聞からは小尾俊人さんの『出版と社会』(幻戯書房)の紹介。著者はご承知の通り、みすず書房の創業者です。歌人小高賢さんがこの本を取り上げています。

<平易で、おもしろく、しかも読み応えのある昭和出版史。やや高価格なのが気になるが、一度二度、酒を控えても座右においていい一冊ではないか>

この本、<A5版2段組、650ページをこえる大著である>といいます。さらに値段が9975円とくると、どうでしょう。これは図書館に予約を入れて読む本ということになります。小尾さんといえば、次の2冊も読み応えがあり、本への愛着がしみじみと感じられました。

前者は持っているのですが、後者はまだ手に入れていません。読んだのは図書館の本でした。いつか購入したい一冊。装幀もいいのです。

装幀といって、ふと思い出したのは、鹿島茂さんの『甦る昭和脇役名画館』(講談社)です。この本は書店で見て、黒に白抜きの書名と赤に白抜き文字、そのインパクトに圧倒されました。これもまだ買えない一冊です。

     甦る昭和脇役名画館


それからもうひとつ。

日経新聞の書評欄に黒岩比佐子さんの書評が掲載されていました。肩書きはノンフィクションライター、対象となった本は工藤美代子さんの『良寛の恋』(講談社)。黒岩さんの書評を読むのは今回がはじめて、いい書評でした。黒岩さんのブログ「古書の森日記 by Hisako」もご覧下さい。