『アスペクト』というPR誌

今日、書店に寄り『図書』12月号を入手しました。来年1月11日に新しい言葉の森『広辞苑』第六版が発売されます。その発売に伴い、特集のテーマは『広辞苑』第六版です。多くの識者が新しい『広辞苑』について書いています。

岩波書店は『図書』、筑摩書房は『ちくま』、新潮社は『波』など、各出版社ごとPR誌を出版しています。各々個性がありますが、既存のPR誌のなかでは、この3社のものが充実していると思います。

PR誌と言えば、特集と書き手で決ると言われています。しかし『ちくま』のように、表紙に奈良美智さんの絵を使って、意表をついたケースもあります。奈良さんのあの子どもの表紙。当初、あれには驚きました。

ところで、最近のPR誌の注目株は、なんといてもアスペクトのPR誌『アスペクト』です。中小出版社ですが、よく頑張っていると思います。いま手元にあるのが11月号。その特集は「読書がはずむ姿勢」で、面白い内容でした。

まず読書をする姿勢に着目し、座る、横になる、立つ、歩くの4つの姿勢に分け、各執筆者の読書姿勢について書いてあります。例えば、都築響一さんは「オーソドックスな伏せ派(ただし、深夜系)」といいます。

<夜中(深夜1時から1〜2時間程度)に、布団の中で、うつぶせになり、胸の下に枕を入れて読む。この姿勢に最適な本は読むのに時間がかかる厚い本>

私もかつてはこのうつ伏せ派でしたが、どうも腰に負担がかかり、いまは座る、立つかで本を読んでいます。座る、横になる、立つ、歩く。さて、皆さんの「読書がはずむ姿勢」はどんな姿勢でしょうか。

アスペクト』はこうしたことを考え、ブログに書かせる、そんな喚起力を持ったPR誌です。