10月の新刊文庫など

いつも通り、「悪漢と密偵」より10月の新刊文庫+単行本をピックアップしました。まずはちくま文庫から。どうも毎月最低1冊はこの文庫からになってしまいますが、今月は3冊。

なかでも、『文壇うたかた物語』は大村3部作(『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』『文壇挽歌物語』)に1冊ですので、以降すべて文庫化になるのかどうか。文庫化してもらいたいと思います。

岡崎さんの『古本病のかかり方』も絶版? 古書店でもあまり見かけませんので、これも良しの1冊。外山さんの『読書の整理学』は単行本で出ていたか定かではありません。おそらく今までのエッセイの中からの編集でしょうか。

その他の文庫の中から、次の3冊。

鹿島さんの著書は蒐集中ですが、この本『クロワッサンとベレー帽ふらんすモノ語り』はなかったので、まずチェック。喜国さんの『本棚探偵の回想』は手元に置いておいても良い本です。また、最後の『岡本綺堂随筆集』は岩波が作家の随筆集をまとめて出版しています。その系列の1冊か。さて、内容は。

最後に、川本三郎さんの新刊です。ご承知の通り、川本さんは東京及びその周辺の関しての著作が多い中で、永井荷風林芙美子、人と東京と関係を取り上げ書いてきました。今度はミステリと東京の関係をどう書いているのか。ちょっと気になる1冊です。

やはり、読書の秋。9月、10月といろいろなイベントが多い時期です。愉しい反面、厳しくもあります。お酒も程々がといいます。程度をわきまえて、とは思っています。しかし、いつも飲み過ぎてしまいます。