古本にアクセス
昨日、朝日新聞の読書欄「話題の本棚」で、古書店探訪を題して、「古本の奥深さ、古書店巡りの楽しさ」についての本が紹介されていました。
これについて、林哲夫さんはブログで次のように語っています。
「朝日新聞の読書欄「話題の本棚」に「古書店探訪時空超えた「人」「知」との出会い」という記事が出て、『古本屋を怒らせる方法』、荻原魚雷『古本暮らし』、岡崎武志『気まぐれ古書店紀行』、そして樽見博『古本通』が4点セットで紹介された。『sumus』*1と『サンパン』の同人で占めたわけだ。こんな日が来ようとは思いもよらなかった。」
気持ちを押さえ気味に語っていますが、このことはそれぞれにとって喜ばしいことなのです。朝日新聞がこのように古本や古書店のことを取り上げたという記憶がありません。
古本ブーム到来か? いつでしたか、だれでしたか、来ているのは古本ブームでなく、古本屋ブームだと言っていたことを思い出しました。
また日経新聞の今日の朝刊「文化」欄に、「地方発の本に終章なし」という題名で、畠中理恵子さんが今年11月17日に書肆アクセスが閉店することに伴い、その31年を振り返り、これもまた淡々と神保町の小さな本屋の歴史について書いていました。
こちらもこう大々的に新聞で取り上げられることに驚いていますが、それだけ店の、店長の功績大といったところでしょうか。そして、最後に次のようにまとめています。
「しかし、書店はやはり出会いの場であり、私もこの店を通してコミュニケーションが生まれる幸福な場面に何度も遭遇した。その意味で閉店は支えていただいた方に申し訳ないし、寂しい。新たなかたちで出発できることを今は期待したい。」
その「新たなかたち」とは何か。まだ明らかにされていません。そちらも期待したいのですが、取り急ぎ、本当にお疲れ様でした。その一言を。