とっておきの近刊書

東川端参丁目の備忘録」の8/28「備えあれば憂いなし。読書の秋に買っておきたい近刊本」より。

やはり読書は夏より秋。昨日の雨で、秋の気配が感じられます。涼しいということはそれだけ身体が楽だということ。「読書の秋」を控えて、東川端さんが近刊を紹介しています。

その中から気になる本。

  • 坪内祐三『四百字十一枚』                        (みすず書房 9月10日 税込価格:2,730円)

久しぶりの坪内本です。ここ新刊を出版していませんので、これは買いなのですが、値段がいい。この値段が限界か。3000円までは何とかなりそうですが、それ以上はすみません。

これもほしい1冊なのですが、松岡正剛さんの『松岡正剛 千夜千冊』(求龍堂、2006)のように、すべて購入すると相当額になり、購入には躊躇してしまいます。でもほしい1冊、いや全巻。

鶴見俊輔書評集成 1 1946-1969 (1)
鶴見俊輔書評集成 1 1946-1969』
(みすず書房)
  • 吉本隆明『よせやぃ。』                          (ウェイツ 9月5日 税込価格:1,890円) 

最近の吉本さんの写真を見ますと、元気そうでなによりです。いままで吉本さんの本をかなり読んできたほうですが、この本は「吉本思想の現時点での集大成」といいます。どうまとめてあるのか、気になるところです。

以下の2冊は、書店で見てからどうするかの近刊本。

  • 平出隆『遊歩のグラフィスム』                       (岩波書店 9月12日 税込価格:3,570円) 
  • 古井由吉『始まりの言葉』                         (岩波書店 9月7日 税込価格:1,155円)

全体に、1冊の値段が上がっているような気がします。3000円、4000円台となると、少々キツクなります。本の内容にもよりますが、例えば鶴見さんの本は欲しいが買えない本なので、図書館から借りて読むということになります。

買えないけれど読みたいというより、買えないからなお読みたいというのが正しい言い方でしょう。そう考えると、何かをしたいという欲望には際限がありません。本当に困ったものです。