再び書肆アクセスの閉店のこと

今日の朝日新聞の読書欄のなかで、「書肆アクセス閉店へ」の記事が掲載されていました。その記事によりますと、書肆アクセスは卸と小売を手がけ、最近の売上が不振に陥り、最近の売上は次の通りだそうです。

区 分 年 度 年間売上
2003 2243万
  2006 1036万
小売 2003 2435万
   2006 1879万

また、

この書肆アクセスは取引のある約1100社のほか、独自に約300社の書籍や雑誌を扱う。約10坪に約1万冊をそろえる。

といいます。そうした書肆アクセスが閉店とは、これも時代の流れか。そんなことを思いながら、ブログを読んでいると、7/28「文庫大好き」で、次の記事を見つけました。

書肆アクセス半畳日録は、アクセスの社員によるブログ。活発に活動されていますが、再開発というより、やはりネット社会になって地方出版社や個人出版社のようなところにも、直接読者を獲得する道が開けたということなんでしょうね。

ネット社会では地方出版社等の出版物も直接読者が各出版社に連絡をし、欲しい本を買うことができるようになった、ということも見落としてはいけない点です。それに加えて大型書店もそうした本や雑誌を置くようになってきました。

となると、書肆アクセスの存在理由が薄れてきます。そして最終的に11月17日書肆アクセスが閉店。本当に残念ですが、その功績は大といえます。同社の売上の資料ともうひとつの閉店理由を記しておきます。


※本日30日の 「書肆アクセス半畳日録」に、店長の畠中さんの「閉店のご挨拶」が掲載されていました。これが公式な発表です。ご覧下さい。

※8月1日 『書肆アクセスの本』をつくる会 というブログが開設されました。このブログの主旨は次の通りです。ご覧下さい。
「私たちは私たちの出来ることを。まずは記念文集をつくる、ということから動き出しました。それぞれの「書肆アクセス」の記憶を記録として残すことで、これまでの感謝を示そうと考えたのです。」