書店で見つけた一冊

先日、このブログ「プランタン古本市と新書の新刊」でも紹介した、西垣通さんの『ウェブ社会をどう生きるか』(岩波新書)と谷沢永一さんの『読書通−知の巨人に出会う愉しみ』(学研新書)を買いに書店に行きました。

新刊のコーナーを一巡しましたが、新書の種類と数に改めて驚きました。文庫も所狭しと並んでいるのですが、新書も負けず劣らずでした。流れは「新書の時代」。

この中から、自分の読みたいものを探すこと自体、大変なことだと実感しました。出版の数が増えれば増えるほど、必要なものが探しずらくなります。効率的に必要なものを見つけようとすると、検索が必要になります。

こうした事情は本ばかりでなく、すべての情報について言えます。ですから、検索が注目され、いま「Googleの時代」といわれています。

それにしても、大型書店をすべて見るということはしんどいことです。書店は大型書店と個性ある専門店に二分されてしまいましたので、そのしんどさは倍加、いやそれ以上です。

例えば神保町の東京堂書店のような、程よい書店をと思うのですが、その程よさを見つけるのも至難です。これは根気よく探し続けるしかないと思います。

ところで、そうした新書コーナーを見ているときに、気になったのが今井啓子さんの『ファッションのチカラ』(ちくまプリマー新書)です。

これは今井さん自身の「雑誌の編集者としてスタートした私のファッション人生」です。今井さんの個人史と同時代のファッション史を重ねあせた内容で、どちらの面からも楽しめそうなので購入しました。

こうした一冊に出会えるのも、書店の愉しみなのですが ・・・・・・ 。大型書店めぐりも体力が勝負です。

ファッションのチカラ