「私の三冊」

今日は予報通り雨でした。雨降り続く中、書店に立ち寄り、「図書」の臨時増刊の「私の三冊」をもらってきました。今日の「晩鮭亭日乗」で晩鮭亭さんが次のように書いていました。

 帰宅して『図書』をぱらぱらと眺める。P52〜53に津野海太郎坪内祐三出久根達郎という名前が並んでいるのを見つけて顔がほころぶ。
 津野さんのあげる「書物」(森銑三柴田宵曲)、坪内さんの「オーウェル評論集」、出久根さんの「地震憲兵・火事・巡査」(山崎今朝弥)はそれぞれ積ん読本となっているので、手に取ってみたいところだ。

この中で、読んでいないのが出久根さんが上げている『地震憲兵・火事・巡査』」(山崎今朝弥)。今度読んでみたい一冊としてメモしておきました。

晩鮭亭さんが男性をあげましたので、わたしは気になる女性の「私の三冊」を。詩人・小説家・ノンフィクションライターの順にあげます。各自三冊を結ぶ糸はなにか。これは難問です。

小池昌代
『意識と本質』(井筒俊彦
五重塔』(幸田露伴
『ディキンソン詩集』(亀井俊介編)

江國香織
ジェイン・オースティンの手紙』(新井潤美編訳)
クレーヴの奥方 他二編』(ラファイエット夫人/生島遼一訳)
出家とその弟子』(倉田百三)

黒岩比佐子
新古今和歌集』(佐佐木幸綱校訂)
高慢と偏見』(オースティン/富田彬訳/全二冊)
『忘れられた日本人』(宮本常一)

私の三冊は次の通りです。
寺田寅彦随筆集』(寺田寅彦/小宮 豊隆編/全五冊)
 見る・考える・書く、これが「随筆」という五冊です。
『摘録 断腸亭日乗』(永井荷風/磯田光一編/全二冊)
 これはなんといっても永井荷風の最高の作品です。
『忘れられた日本人』(宮本常一)
 「聞き書き」を作品にした忘れられない一冊です。

寺田寅彦随筆集 (第1巻)   摘録 断腸亭日乗〈上〉   忘れられた日本人