荻窪めぐり
今日は午後雨が止んだ頃を見計らって、荻窪めぐりをしました。コースはいつものコース。但し時間が1時間しかなく、それでも荻窪は久しぶり。ここのところ本を売ることん専念したせいか、見境なく本を購入してしまいました。
しかし、今回は荻窪めぐりはかなりいい本を仕入れられたので、○というより◎でした。特に、永井龍男さんの本を4冊もまとめて購入できたことは何とも幸運でした。
- 永井龍男『一個その他』(文藝春秋)
- 永井龍男『青梅雨その他』(講談社)
- 永井龍男『カレンダーの余白』(講談社)
- 永井龍男『わが切抜帖より』(講談社)
- 粟津則雄『精神の対位法』(日本文芸社)
- 佐藤順次郎『島尾敏雄』(沖積舎)
- 日高晋 『精神の風通しのために』(創樹社)
- 粉川哲夫『国際化のゆらぎのなかで』(岩波書店)
- 陣内秀信『東京の空間人類学』(筑摩書房)
- 日高敏隆『犬のことば』(青土社)
- 秋山さと子『聖なる男女』(青土社)
- シニャフスキー『シニャフスキーエッセイ集』(勁草書房)
こう並べると、何とも硬い本ばかりで、もう少し柔らかい本があってもと思います。これは「一箱古本市」でもいわれたことで、多少気にはなっていましたが、こればかりは仕方がないことです。そういう古本屋もあっていいか、と半ば居直りつつ、変えられないもどかしさを感じています。*1
また、永井さんの本を4冊も、こういう形で入手できるとは本当に思ってもいません。もう今回の仕入はそれだけで満足なのです。しかし、そういってばかりはおれませんので、Bも含め一巡しました。
いままで興味があり、買っていなかった本に日高さんの『精神の風通しのために』があります。少し汚れてはいますが、これは補修の範囲でしたので購入しました。中村稔さんが跋「わが友、容赦のない観察者」を書いています。
さらに学生の頃見て買おうかと思ったのですが、買わずじまいになっていた本です。『シニャフスキーエッセイ集』。この訳者が内村剛介*2・青山太郎さんです。これは現代ロシア抵抗文庫3の一冊です。
こんな一日は愉しい。