荻窪めぐり

今日は午後雨が止んだ頃を見計らって、荻窪めぐりをしました。コースはいつものコース。但し時間が1時間しかなく、それでも荻窪は久しぶり。ここのところ本を売ることん専念したせいか、見境なく本を購入してしまいました。

しかし、今回は荻窪めぐりはかなりいい本を仕入れられたので、○というより◎でした。特に、永井龍男さんの本を4冊もまとめて購入できたことは何とも幸運でした。


粟津則雄『精神の対位法』
装幀 菊池信義

こう並べると、何とも硬い本ばかりで、もう少し柔らかい本があってもと思います。これは「一箱古本市」でもいわれたことで、多少気にはなっていましたが、こればかりは仕方がないことです。そういう古本屋もあっていいか、と半ば居直りつつ、変えられないもどかしさを感じています。*1

また、永井さんの本を4冊も、こういう形で入手できるとは本当に思ってもいません。もう今回の仕入はそれだけで満足なのです。しかし、そういってばかりはおれませんので、Bも含め一巡しました。

いままで興味があり、買っていなかった本に日高さんの『精神の風通しのために』があります。少し汚れてはいますが、これは補修の範囲でしたので購入しました。中村稔さんが跋「わが友、容赦のない観察者」を書いています。

さらに学生の頃見て買おうかと思ったのですが、買わずじまいになっていた本です。『シニャフスキーエッセイ集』。この訳者が内村剛介*2・青山太郎さんです。これは現代ロシア抵抗文庫3の一冊です。

こんな一日は愉しい。

*1:そう、本が好きで、本を読んで、本について書いてきましたが、本の傾向はそう簡単に変えられるものではない。だから、これでいくしかないと思っています。

*2:訳者が内村さんでなければ、購入しなかったと思います。そういう意味で訳者は重要です。