再び今和次郎編纂『新版大東京案内 上・下』

昨日の今和次郎編纂の『新版大東京案内 上』(ちくま文庫)のことを書きましたが、今日同書の下を読了。

この文庫は関東大震災から復興したモダン都市東京の姿が具体的に活写されており、掲載の写真からはその雰囲気さえも感じ取れます。写真を見ているだけでも過去に思いを馳せ、今を考えることができます。

時代の変化はあるものの、生活は不変です。外見こそ違え、その実はそう変化しているわけではありません。人はいつの時代もしっかり生きています。自然に翻弄されるときがあっても、時代に強制されるときがあっても、それでもなお。

興味のある方はぜひの一冊です。東京の過去と現在の通路がどこかに隠されています。