新刊書店と古書業界の現状

『三月記(仮題)』11月12日「「恵文社冬の大古本市」に今年も混ぜてもらいます」を読んで。

それにしても、新刊書店が古本の販売に乗り出す動きが加速しつつあるようです。紀伊國屋書店は「ふるほん文庫やさん」とタイアップして絶版文庫の店頭販売を始めましたし、長野の平安堂は買い取りもする本格的な「古書センター」をオープンしました。ほかにも古書コーナーを併設する書店は増えつつあるようです。

一方古書業界の現状は、専門書店化が進んで、目録販売やネット販売が主になり、気軽に立ち寄れる地べたの古書店が減少しているように思えます。よーするに、新刊書店はブックオフと専門古書店のスキマに、ささやかな市場を見つけつつあるということではないでしょうか。

と三日月書房の店主は言います。この2つの傾向は明らかにあります。また古書業界の目録販売とネット販売はスキマを狙った「ささやかな市場」であることにも納得します。やはり地べたの本屋さんの眼の確かさを感じます。