ブログを散歩して

日々忙しなく歩き回っていますが、土はゆっくりとブログ散歩しました。のんびりとブロクを見て回りますと、あちらこちらに寄り道をしてしまいます。この寄り道がまた愉しく、そこからさらに本の森の中へ。

そんな風に歩き回り、見つけた本についてのあれこれ。まずは「晩鮭亭日常」より。

『図書』に目を通す。鷲尾賢也「本の『資格』とは」が塩山芳明「出版業界最底辺日記」を取り上げて絶賛している。それに岡崎武志さんや坪内祐三さんの名前も出てきていた。

この『図書』は11月号。今週末に塩山芳明『出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』を読もうと思っていたので、グッド・タイミングです。『図書』を手に入れ、一読したくなりました。

次に「書物蔵」より、「新文化」のHPに次の情報が掲載されているとのこと。

アマゾンジャパン、古書の取り扱いを拡大へ

11月13日から顧客間取引のマーケットプレイス上で、1920〜1980代に発売されたISBNコードのない古書約90万点をラインアップ。古書需要の拡大に応える。

なるほど。これはアマゾンの拡販か。楽天の古書街は新旧問わず古本をすべて掲載できますが、アマゾンはアマゾンがすでに登録済みの本のみ出品可でした。掲載の時は書名等でチェックしてから掲載できるものを登録することになります。

つまり、アマゾンですでに本の登録が済んでいないと、古書・古本を出品できないということになります。それが、今回ISBNコードのない古書約90万点が登録済みとなったそうです。出品する人も購入する人も、さらに便利になったといえます。

最後に装幀家多田進さんの紹介。これは「古書現世店番日記」からの転載です。向井さんの『早稲田古本屋街』(未来社)の装幀をしたのもこの多田さん。このほかに、

早稲田古本屋街

坪内さんの『三茶日記』の表紙は、多田さんが自分で彫ったゴム印を押したものなのだそうだが、今回の『本日記』『酒日誌』の表紙はインド更紗の図案集から使用しているとの事。

この三冊を並べて見ますと、多田さんの装幀になるほどと納得します。こんなこともブログ散歩をしていての落葉拾いです。色鮮やかな落葉があちこちに落ちています。