週末に『出版業界最底辺日記』を
最近の忙しさと慌しさに、余裕のない日々を送っています。そしてもう土曜日。一週間が過ぎるのがあっという間です。これが11月から12月にかけて、徐々に加速していくのでしょうか。でも、「人間らしくやりたいな」、そんなふうに思います。
手元の高田文彦さんの『笑芸日記』が読み終わりそうなで、今日は帰りに、塩山芳明さんの『出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』(ちくま文庫)を購入し、週末に読む予定にしています。
これは南陀楼さんの編集で、解説を福田和也さんが書いています。奥付を見ますと、一刷でなく二刷、残念。そう、今買うなら、一箱古本市の時に、文庫を買ってサインをもらっておけばよかったと後悔しています。
そんなことを考えながら、新書を読み始めてしまいました。かなり思いつきの読書なのですが、読んだ新書は『同級生交歓』(文春新書)です。これが予想外に面白く、一気読みしてしまいました。
この新書に登場している人は生きている方、亡くなられた方、また現役から退いた方、まだまだ現役の方など、いろいろな方々がいます。その多彩さと意外さには驚きます。
一番大人数でさまざまな人たちが登場しているのが、府立第十高女や麻生中学等です。
例えば府立第十高女(現・都立豊島高等学校)の写真に出ている方々がすごい。
- 木村治美(エッセイスト・大宅賞受賞)
- 吉原幸子(詩人・室生犀星賞・高見順賞受賞)
- 幸田弘子(女優)
- 木元敦子(放送キャスター)
- 萩碰子 (プロダクション社長)
- 石川逸子(詩人・H氏賞受賞)
- 佐古英子(コピーライター)
- 山中郁子(衆議院議員)
また男性だと、麻布中学でしょうか。
こうした出身校別の同窓会を眺めていると、なんだか皆さんがいままでに見せたことのないような顔をしています。素顔のままのつながりを感じます。意外な人のつながり*1にびっくりし、また納得*2もしながら、一気に読んでしまいました。
麻生中学出身の作家 神吉拓郎さんが次のようにいっています。
集まったのは27年、8年ぶりだか、そんな気がしない。
まさに、あ、へ、ほの同窓会。