図書館の予約本と『書店繁盛記』

今日は図書館から予約本を確保しているとのメールがあり、夕方小雨降る中、その本を取りに図書館へ。さすがに、雨ですので、来館者がいつもより少ない気がしました。

予約本 粕谷一希『作家が死ぬと時代が変わる』(日本経済新聞社)

作家が死ぬと時代が変わる―戦後日本と雑誌ジャーナリズム

新刊のネット予約はスピーディで、本当に便利です。希望の本を検索し、それを予約するだけ。操作が簡単で、貸し出し状態も、予約本の状態も、ネット上でつかめます。

しかし、予約者が多い場合には確保まで1ヶ月以上ということもあります。こちらも予約したのを忘れる時もあるくらいです。こうしたことは特例で、通常は1週間ぐらいで、読みたい本を読むことができます。

一緒に借りた本 櫻井秀勲『戦後名編集者列伝』(編書房)

ちょうどこの本の中の第19回に、予約本著者の粕谷一希さんが次のように取り上げられていました。

中央公論」の崩壊を食い止めた粕谷一希

    • 四つの眼が中央公論社を蝕んでいた
    • 雑誌を伸ばすという勲章のない名編集長
    • 雑誌「東京人」発行でその存在を示す

ということで、この2冊を読もうと思います。なんとこれで、また積読本が増えました。しかし先日の田口久美子さんの『書店繁盛記』を読了。書店で頑張り続ける田口さんには拍手を送りたいと思います。

田口さん(たち)が書店員を単なる販売員としてでなく、棚づくりをする書店の編集者に変えたのは、例えば今泉棚のような、棚づくりの見方・考え方です。

矢寺さん、棚作りで一番重要なことは?「まず自分が楽しむこと、でもひとりよがりにならないこと、情報を仕入れること、毎日必ず新聞を読んで世の中の動きについていくようにすること」(p225)

いい棚づくりの鉄則ですが、楽しむ気持になるまでにはまだまだ苦労が足りません。難しいのは世の中の動きについていくこと。これが書店員として必要条件です。そこから棚づくりの新たなヒントが、必ず、生まれてくると思います。

▼四谷書房のサイトは http://yotsuya-shobo.com/ こちらから。