井家上隆幸「ジャーナル読書日記」(図書新聞)

ようやく暑さも一段落か。蒸し暑いという日ではありませんでした。朝夕が過ごしやすく、徐々に夏から秋への気配が感じられるようになりました。それだけでも心身にとって疲労回復にもなります。しかし、虫の声がまだ。

今日は図書館から予約本を確保しているというメールがあり、午後取りに行ってきました。今日は特別予定がなく、しばらく図書館で本や雑誌を見て過ごしました。たまにはこういう時間も必要だと実感しました。

いくつか本も借りましたが、時間の余裕があったので、新聞にも目を通しました。特に、「出版ダイジェスト」「週刊読書人」「図書新聞」の3紙。ひと通り見ましたが、どうもピンとくる記事がありませんでした。

その中で、気になったのは「図書新聞」の井家上隆幸さんの「ジャーナル読書日記」でした。いま手元にある井家上隆幸さんの本は『量書狂読』(三一書房)の一冊。これは1988年〜1991年にかけての、質より量の書評集です。

今回図書新聞も読書日記を掲載していますが、これがよかった。どういう点がというと、次のような、『岩波新書の歴史』(鹿野政直/岩波新書)についての一文がいい。この読書日記はこれからも読みたいと思いました。

戦後何次かの"ブーム"を経て、現在に至る文庫の変遷のなかでの岩波新書という相対化ゼロ。これじゃ、"歴史"も夜郎自大にしか思えぬ。

今日の天候をしばらく期待すると、そういうわけにはいかないようです。また残暑戻りがありそうとのこと。まだまだ安心は禁物です。

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