I DESIGN / 私デザイン

毎度図書館にはお世話になっています。以前も書きましたが、本の予約がネットでできるようになり、本当に便利です。新刊の予約は予約件数まで表示され、先の長いことがわかります。

それでも、予約した本を待ち続けて、いくら長くても一ヵ月以内には必ず予約本を確保してありますのメールが来ます。そして図書館に取りに行くとい
うことになります。

今回もずっと前に予約した本が他の図書館から届いていますとの連絡があり取りに行きました。これは4週目ぐらいでしたか、珍しく時間がかかりました。それでも待った甲斐があり、その本が今手元に。


石岡映子 『私 デザイン』 (講談社)*1

石岡さんは、「まえがき」で、十数年前の自分の小文を引用しています。

白いキャンバスを前にして、描くべき何かを持っていることほど幸せなことはない。瞬発力と集中力と持続力を身につけて、知性と品性と感性を磨く。磨いて、磨いて、磨き続ける。あるとき、ふっと深い霧が晴れるように、何かが少しだけ見えてくる。世界をリードするすぐれた表現者は、異口同音に私に向かって語りかける。表現者にとって最も大切なことはDiscipline(訓練・鍛錬)だと。私も二○○パーセント、同感である。

こういう文章を読んでしまうと、一日この本を読んでいたくなります。そういう風に贅沢に一日を過ごしてみたい。そんな一日があっても ・・・・・ 。

▼四谷書房のサイトは http://yotsuya-shobo.com/ こちらから。

*1:石岡映子さんと東海林小百合さんがこの本を装幀しました。石岡さんは衣装デザインだけでなく、ブックデザイングラフィックデザインも手がけていました。例えば、前にも触れましたか、筑摩書房の評論シリーズやパルコの広告のアートディレクションなども石岡さんのデザインワークです。