線引本のこと、また

開店後、本に線引があったのと所有者の名前が書いてあったのと、2件予想外の本がありました。仕入の時は一応外見と中身を見ますが、その場では事細かにチェックするわけではありません。

家に帰り、仕入本の確認と本のクリーニングをします。その時に、線引等をチェックします。完璧を期すのですが、それが簡単ではありません。

例えば、次のような例があります。一つは書込みがないような本の中で、一ヵ所「複製技術時代」*1 のところに万年筆でのサイドラインがありました。

二つ目は後ろの見返しがカバーの挟まれ、チェックの時はわからなかったのですが、その見返しに前の所有者の自署があり、それをインク消しかなにかで消しているのです。*2

最近こういうことが続いています。古本だから当たり前ということではなく、できるだけいい状態の本のをお客様にお届けしたい、そういう気持がありますので、手放す場合もできるだけいい状態を心がけたい。

▼四谷書房のサイトは http://yotsuya-shobo.com/ こちらから。

*1:あのベンヤミンの。

*2:これは意図的かどうか?ですが、隠すくらいだったら売るなといいたい。しかし、こういう点も本の購入時にしっかりとチェックすべきことですね。自戒。