内堀弘『石神井書林日録』(晶文社)

ここずっと古本屋さんの本を作業の合間に読んでいます。今回は内堀弘さんの『石神井書林日録』(晶文社)です。
彷書月刊(なないろ文庫不思議堂)の田村さん、月の輪書林の高橋さん、そして石神井書林の内堀さん。この3人がはじめた『耽奇漫録』の勉強会から夜の学校、そしてそれが山口昌男学長の東京外骨語大学へと発展します。
この大学は3人にとって、それぞれ個性的な古本屋さんになっていくための、いいキッカケに、いいバネになったのではないでしょうか。
それぞれがこうしたつながりの中で、今も刺戟しあいながら、ひょっとしたら、まだ未完成の卒業論文を書いているのかもしれません。

古書はいつも饒舌だ。[p.65]

この目録が届く北海道から沖縄までをお客さんの前で、私の店は開店する。目録が店なのだ。[p.86]

内堀弘石神井書林日録』より

石神井書林 日録

内堀弘さんはこのほかに『ボン書店の幻』(白地社 1992) を書いています。また松岡正剛さんが「千夜千冊」でこの本を取り上げています。こちらも参考に。