作家の小沢信男さんが死去

作家の小沢信男さんが死去 93歳 評伝「裸の大将一代記」など | 毎日新聞 https://t.co/cy9ZtbxbLg

東京骨灰紀行 (ちくま文庫)

東京骨灰紀行 (ちくま文庫)

  • 作者:小沢 信男
  • 発売日: 2012/10/10
  • メディア: 文庫
 
ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

ぼくの東京全集 (ちくま文庫)

 
坪内祐三さんはこの文庫について『文庫本千秋楽』で次のように書いています。
 いゃあ、凄い文集が文庫オリジナルという形で刊行された。
 小沢信男の『ぼくの東京全集』だ。
 (中略)
 こんな本を目にしたことがない。まさに空前絶後だ。p113

 

見田宗介『現代社会はどこに向かうか』

見田宗介現代社会はどこに向かうか-高原の見晴らしを切り開くこと』(岩波新書)より

 現代社会は、人間の歴史の中の、巨大な曲がり角にある。

 一華開いて世界起こる。その一つの花が開くときにも、一つの細胞がまず充実すると、他の一つずつの細胞が触発されて充実する、という、充実の連鎖反応によって、全体が大きく開くのだという。

 今ここに一つの花が開く時、すでに世界は新しい。p158

 

本はヘンテコな商品だ

池内紀『東京ひとり散歩』(中公新書)より

 もともと本自体がヘンテコな商品なのだ。自然法則からいえば、すべて生あるものは誕生のあと、衰退の過程をたどって消滅する。父親はいずれ息子にとって代わられる。ところが、本だけは衰退と退場のあと、古書店の棚でよみがえり、くり返し誕生する。ここでは父親が息子をこえて、齢とともに若くなる。p120

 

東京ひとり散歩 (中公新書)

東京ひとり散歩 (中公新書)

  • 作者:紀, 池内
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 新書
 

 

坪内祐三さんの本 3冊

文庫本千秋楽

文庫本千秋楽

  • 作者:坪内祐三
  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: 単行本
 
玉電松原物語

玉電松原物語

  • 作者:坪内祐三
  • 発売日: 2020/10/20
  • メディア: 単行本
 
最後の人声天語 (文春新書 1297)

最後の人声天語 (文春新書 1297)

  • 作者:坪内 祐三
  • 発売日: 2021/01/20
  • メディア: 新書
 

 

小林秀雄「作家志願者への助言」より

読むことに関する助言
1 つねに一流作品のみを読め
2 一流作品は例外なく難解なものと知れ
3 一流作品の影響を恐れるな
4 若し或る作家を択んだら彼の全集を読め
5 小説を小説だと思って読むな

読書について

読書について

  • 作者:小林 秀雄
  • 発売日: 2013/09/21
  • メディア: 単行本

 5 が難解ではないでしょうか。その意味するところをじっくり考えることが必要です。小林さんの見解はp31を参照下さい。

食のエッセー ベスト10

2月20日(土)日経新聞 NIKKEIプラス1に、「食のエッセー、名文を味わう」と題して、専門家が選んだベスト10がランキングされていました。読んでいない本が多かったので、ブログにメモしました。


1.向田邦子 『海苔と卵と朝めし』 河出書房新社
2.米原万里 『旅行者の朝食』 文春文庫
3.高野秀行 『辺境めし』 文春文庫
4.平松洋子 『味なメニュー』 新潮文庫
5.甲斐みのり 『たべるたのしみ』 mille books
5.久住昌之 『面食い(ジャケグイ)』 光文社
7.姜尚美(かん・さんみ)『あんこの本』 文春文庫
8.西加奈子 『ごはんぐるり』 文春文庫
9.開高健  『魚の水(ニョクマム)はおいしい』河出文庫
10.伊藤比呂美『ウマし』 中央公論新社

 

北村太郎『センチメンタルジャーニー ある詩人の生涯』