不条理への怒り
5月16日の毎日新聞「今週の本棚」の書評のなかで、気になった書評がありました。それは伊東光晴さんが寺島実郎『日本再生の基軸』(岩波書店)を評したもので、ぜひブログに転載したいと思いメモしました。
85歳の加藤(周一)と対談した時、加藤は「知的活動を前に進めるのは直観と結びついた感情、わななくような不条理への怒りだ」と語ったという。68年の学生をつきあげたのは、この「不条理への怒り」だったのではないだろうか。
この書評でかつてから今に至るなかで、いろいろなことを考えさせられました。まだまとめて書くことができませんが、この箇所はどうしても転載しておきたい箇所でした。
私の一方的な思い入れかも知れませんが、あの時代は一体何だったのかを問われているようで思い様々です。果たして「不条理への怒り」だけであったのか自問自答しています。