『噂の真相』岡留安則さんの訃報

噂の真相』編集長訃報に想うメディアの未来
今も昔も変わらないものがある 
ジャーナリスト 伊藤 博敏

噂の真相岡留安則さんが亡くなられました。岡留さんだけでなく、かつて読んだ著者がしだいに少なくなっています。そういう方々を振り返りつつ、学んだことを思い出しています。

ジャーナリスト伊藤博敏さんは『噂の真相岡留安則さんについてこう書き留めています。まさに、これが伊藤さんが岡留さんから学んだことです。人は学んだことを反芻しながら、歩いて行くのです。

「出版も新聞も冬の時代」といわれているなか、我々はそこまで体を張っているだろうか。読者のニーズをすくい取ろうと、頭を振り絞っているだろうか。不断の努力で取材を重ね、時代を読もうとしているだろうか。

求められる情報は、紙媒体でもネット媒体でも変わらない。そのことを誰よりも知っていた岡留氏の足跡は、出版不況に立ち向かう道標にもなる。