政治家の文章

朝日新聞の7月30日読書欄 特別対談「政治家の言葉 下」からの引用です。

斎藤美奈子
武田泰淳が『政治家の文章』で昭和初期に首相を務めた浜口雄幸(1870〜1931)7の文章を紹介しています。「今日の会議に於ける防禦軍、即ち政府方の人々は、多くは都合の好い所ばかりを選んで敵の攻撃に答え、都合の悪い所はことさらに之を省略せんとする風がある」。今、現在のことのよう。


政治家の文章 (岩波新書)



まさに。昭和初期もいまも、変わらないないということでしょうか。もっと悪化している? 何とも情けない話です。最近は政治家の言葉の使い方が不遜で乱暴になっているような気がします。
コミュニケーションとは互いにわかり合うこと。適正な言葉使いからしか、相互理解が生まれません。丁寧な言葉使いからしか、相互信頼を築けません。言葉が不安定なら、関係も不安定です。