2017-07-28 天野忠「老いとは」 老いは成熟した青春である、と利巧な若い作家は語った。身のうちのぞくぞくするようなすばらしいラブ・ロマンスを足腰の不自由な老作家が描いた。老いは死の方に色眼をつかいながら宙ぶらりんになっている。 天野忠『長い夜の牧歌』(書肆山田)より