小沢信男さんの新刊

今日帰りに図書館に立ち寄り、新刊コーナーで、小沢信男さんの『俳句世がたり』(岩波新書)を見つけました。まさに奇偶です。読みたい思いがあると、本が人を見つけるのか、人が本を見つけるのか、不思議なこともあるものです。

もともとこの本はみすず書房の「みすず」に掲載された、俳句を題材にしたエッセイで、それをまとめたものです。(このエッセイはいまも掲載中しています)。こういう出会いこそ、幸せな偶然の出会いと言ってもいいでしょう。

図書館から家に帰り、ツイートを見ていると、今度はちくま文庫からのツイートを見つけました。それは小沢さんの『ぼくの東京全集』(ちくま文庫)についてのもので、池内紀さんが解説を書いており、小沢さん自身をこう評しているそうです。

「いまなおその書きものは溌剌としてエスプリとユーモアに富んでいる。やんわりと毒がこもっていて、辛辣で鋭い。それでいて表現にはじらいがあり、凛とした美意識につらぬかれている。いちど知ったら小沢ファンになること、うけあいだ」

なるほど!

今週末、まずは『俳句世がたり』から読み始め、次に『ぼくの東京全集』、最後に『私のつづりかた−銀座育ちのいま・むかし』(筑摩書房)へと読み進みたいと思っています。読みたい!本があれば、まだ寒い週末も楽しくなります。