橘木俊詔『新しい幸福論』(岩波新書)

先日「今日の拾いもの、もう1冊追加」で紹介したのが橘木俊詔『新しい幸福論』(岩波新書)です。この本を読了しました。改めて考えさせられる点が数多くありました。いまの格差社会を読む解くには、この新書は必読ではないかと思いました。

その内容は次の5章で構成されています。

第1章 ますます深刻化する格差社会
第2章 格差を是正することは可能か
第3章 脱成長経済への道
第4章 心豊かで幸せな生活とは
第5章 いま、何をすべきか

上記、1章から3章までの現状分析、4章のめざすべき生活とは何か、第5章ではそのために何をするかが書かれています。第4章の幸せな生活は賛否分かれるところですが、終点が同じであれば、そこに至る経路が違っても問題ないと思います。

こうした本を読む場合は、速読でなく、精読すべきです。やはり、メモを取りながらしっかり読むべきでしょう。まずはこの本を再読することから始めたい。

そして、次に読みたいのが、山田昌弘『少子社会日本』(岩波新書)です。これからの日本にとって、少子高齢化の問題は避けては通れない課題になっています。

少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ (岩波新書)

山田昌弘『少子社会日本』(岩波新書