ネットの写真を見ながら

一瞬、その写真にドキッとすることがあります。瞬間の美学、それが写真です。写人生の一コマを瞬時に撮りきってしまう。この力こそ写真の力なのです。

人はその瞬間のなかに、何を見るのでしょう。あの詩人のように永遠を、あの画家のように自身を、・・・・・ ではあの写真家は何を見るのでしょう。

写真家はそれがわからないから、シャッターを押し続ける。そして、現在(いま)を、撮り続ける。一体、いまの彼方に何があるのか?

あの、遠くに見える、消えそうで消えない、蝋燭の焔(ほのお)は何なのでしょう。

「ひとつの焔(ほのお)のなかに、世界が生きているのではないか。焔はひとつの生命をもつものではないか」(ガストン・バシュラール

蝋燭の焔