嵐山光三郎『漂流怪人・きだみのる』(小学館)

嵐山光三郎さんが「週刊朝日」3月4日号の「コンセント抜いたか」で、「漂流怪人・きだみのる」について書いています。きだみのるさんとはどんな人なのでしょう。この記事を読むと、その人となりがわかります。

まさに奇人・変人・怪人であるらしいのです? とは言い過ぎかもしれません。が、それでも不思議な人であることには変わりありません。嵐山さんはその謎を解き明かすために、この本を書いたのでしょう。


漂流怪人・きだみのる         永遠の自由人―生きている きだみのる


きだみのる―自由になるためのメソッド        歓待の航海者―きだみのるの仕事

この出版を記念して、3月4日(金)「気違い部落」を神保町シアターでワンナイト上映するそうです。嵐山さんも参加予定。

ウィキペディアによると、https://goo.gl/oE3Jy2

きだ みのる(本名・山田吉彦、1895年(明治28年)1月11日 - 1975年(昭和50年)7月25日) は、鹿児島県奄美大島出身の小説家、翻訳者。代表作『気違い部落』シリーズは映画化もされた。

若年期のきだは転居、家出、旅を多くした。アテネ・フランセ創設者のジョセフ・コットに身近く薫陶を受け、後には仏語教師として自らもアテネ・フランセの教壇に立つなどした。開成中学 - 慶應義塾大学中退後にパリ留学。ソルボンヌ(パリ大学)で文化人類学者マルセル・モースに師事し社会学・人類学を学ぶ。

帰国後は戦中戦後の長期に亘り、東京恩方村の廃寺に20年間くらい、こもるようにして暮らした。1948年(昭和23年)『気違い部落周游紀行』で第2回毎日出版文化賞を受賞。1950年代に入ってからは日本のみならず世界各地を渡り多くの文章を著した。


気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31)         モロッコ (岩波新書)