池澤夏樹さんのことば
池澤夏樹さんがこんな事を書いていました。
面白い本は世に多いが、読み終わるのが惜しいとまで思わせる本はめったにない
そうした本が少なくなりました。確かに面白い本は数多くあります。しかし、今年「読み終わるのが惜しい」という本に出会えたかどうか、甚だ疑問です。
池澤さんはさらに言います。
記者にしてもライターにしても先行きは暗い。紙のメディアは絶滅寸前。きちんとした取材の裏付けのある記事はスルーされ、素人が発信するエセ情報の類が量の威力によって世間を席巻する
となると、玄人が発信するホントの情報はどこにあると言うのでしょう。ホントもエセも区分がつかなくなっているのかもしれません。もしそうだとしたら、それこそ深刻な問題です。