女子バレー 日本対ドミニカ

この時期、世界陸上があり、ワールドカップ女子バレーがあり、スポーツ好きにはたまりません。ボルトとガトリンの200mもよかったのですが、女子バレーの日本対ドミニカ戦も素晴らしい試合でした。

試合は一進一退、攻守所を変え、逆転また逆転、白熱した試合でした。下手なドラマをみるよりも、こういう試合=ドラマを見るほうが満足度は高い。まして、勝てばなおさらです。

1セットは問題なく、日本が勝ちましたが、2セットからはドミニカのペース、先手の取れない苦しい状況が続きました。その流れを変えることができず、2セットと3セットともドミニカに取られてしまいました。

この勢いは4セットもと思いましたが、日本がこのセットを簡単に取ってしまいました。何という不思議。こういうこともあるのです。ドミニカに負傷者がでたこともありますが、ここで日本が試合の流れを五分に戻しました。

しかし、押し戻すまでに至らず。じっと我慢のバレーをし、どうにかファイナルセット勝利!を手にしました。選手も観客も、薄氷を踏む思いでした。本当にスポーツは筋書きのないドラマです。だからこそ、面白い。

今回の勝利は後半へのいい弾みになると思います。全日本メンバーの頑張りに拍手を。誰が、木村や迫田のいない全日本がドミニカに勝つことを予測したでしょう。こうした厳しい戦いを勝ち抜くことによって、新生全日本としてのまとまりも生まれ、チームとしてのレベルアップも図れます。

かつての木村らもそうでした。幾度となく口惜しい思いをし、勝ちたいという思いからきつい練習にも耐え、勝利をめざして頑張ってきました。その木村の役を引き継ごうとしているのがまだ19歳の古賀です。その実力はいままでのプレーを見ればわかるはずです。

ワールドカップバレーも前半戦が終わり、後半殿が始まります。取りこぼしさえなければ、あとは米国と中国に勝つだけです。この2チームに勝つことができれば、ワールドカップへの道が開かれると思います。ガンバレ!ニッポン。