永江朗さんの読書アンケートより

みすず書房の月刊「みすず」の読書アンケート特集 を読んでいます。一気に読むには惜しい気がします。そこで、読みたい人のページをめくり、そのページを読むようにしています。それだけでも十分な内容です。

今日は永江朗さんの読書アンケートを読みました。紹介本以上に次の箇所が気になりました。いい指摘なのでメモしておきます。

<ぼく自身はここ数年、ファッションへの関心を失っている。その理由に思い至ったのがエリザベス・L・クラインの体験的ノンフィクション『ファストファッション』(鈴木繁子訳、春秋社)を読んでだ。良い物を安く提供するのはいいことのように見えるが、しかし実際は消費を自己目的化しているだけ。ファストファッションにはアイデアも創造性もない。あるのはビジネスだけ。身体は1人に1個だけなのに、そんなに買ってどうする。同様のことはアパレルだけでなく、ほかにも当てはまりそうだ。どうか、本はファスト化しませんように(いや、すでに手遅れか)。>P20

わたしも永江さん同様、「どうか、本はファスト化しませんように」なのですが、すでに手遅れのような気がします。その、なぜ、どうして? を考えてみたいと思います。

ファストファッション: クローゼットの中の憂鬱