今日の拾いもの

今日はBに立ち寄り、単行本を一巡するも、まったく収穫なし。もう一巡回りましたが、同じ状況。半ば諦め(時には諦めも必要)、文庫の棚へ。一巡して、この2冊を拾いました。

  • 小林秀雄『常識について』(角川文庫)
  • 吉田健一『旨いものはうまい』(グルメ文庫)

久しぶりの小林秀雄さんの文庫を買いました。なぜ小林秀雄さんなのか? ページをめくり読んでいると、この文庫が読みたくなりました。始まりなんとなくですが、そんな読書もありでしょう。(文庫の活字が何とも小さい!)

そこで読み始めたのが「読書について」。読みながら考え、考えながら読む、そして読み終えます。「文は人なり」。これを深く了解するために、また次の本を読みことになります。

<ある作家の全集を読むのは非常にいいことだ。研究でもしようというのでなければ、そんなことは全く無駄事だと思われがちだが、けっしてそうではない。読書の楽しみの源泉にはいつも「文は人なり」という言葉があるのだが、この言葉の深い意味を了解するのには、全集を読むのが、一番手っ取り早いしかも確実な方法なのである>。P165