均質化するファッション

1月8日の朝日新聞夕刊に「均質化するファッション」をテーマに、蘆田裕史さんと千葉雅也さんの対談が掲載されていました。葦田さんは京都精華大学専任講師、千葉産は立命館大学准教授です。

そこでお二人がファッションのいまとこれからについて語っています。いまをとらえる視点として、次の箇所がいい指摘でしたのでメモしました。

< 蘆田 語彙が豊かでないと、上質な文学が作れないのと同じで、服装の語彙が豊かにならないと、多様なコーディネートは生まれない。均質化したファッションはなんでもカワイイで済ます。貧困な語彙で表現する携帯小説的なものになってしまうのかな>。

この指摘通り、均質化ではなく多様性を、貧困ではなく豊富な語彙を増やすこと。その中から新しい言葉が生まれます。そうしていかないと、文学もファッションも、文化も低迷するばかりです。反転攻勢をかけるために、もっと豊かな多様性を!